今日のZ-POINTは北風ビュービューだったので、BREAKER OUTの最新セミドライ「ADVANCED BACKZIP」のテストをしてみました。

バックジップではありますが、背中から胸にかけてのウォーターバリアがある二層構造のため、ノンジップのように筒状の中に下半身を入れて行くのですが、間口が広いので簡単に下半身部分の着用ができます。

そしてそのまま上半身も簡単に装着。
ここに「ADVANCEDバックジップ」の秘密が写っていますね。
頭からかぶるインナーフラップからの胸側のウォーターバリア。
これが「ADVANCEDバックジップ」の大きな特徴なのです。

フラップを頭からかぶって、胸のボタンを1カ所留めると、二層構造の内側(ウォーターバリア)が装着されたカタチになります。

装着したら首のスムースラバーを内側に折り返す事で防水性が高くなります。
これはドライスーツでも使用しているシステムで、バックジップの弱点だった首からの水の浸入を大幅に減らす事ができます。

最後に背中のファスナーを閉めて着用完了。
これで首と胸から背中にかけては二層構造になり水密性が大幅に向上。
着用もフラップの装着と首の折り返しの手間が増えるだけで、簡単に着る事ができました。
ちなみにファスナーはノーマルタイプなので上げ下げも簡単。
というのも二層構造のためファスナーから水が浸入してもインナーでガードされていますし、逆にインナーとアウターの間に入った水を排出するのにもちょうどいいらしく、あえて硬くて開け閉めしづらいコイルジップを使う必要がなかったそうです。
これなら背中の突っ張り感も感じる事はありませんね。

最後にスムースラバーの手首を内側に折り返してコンプリート。
これも首と同じ原理で、とくにグローブを装着すると一層水が入りづらくなるそうです。
ということでこんな感じになりました。

見た目はバックジップのセミドライですが、そのシステムは最新のアイディアとデザインで、ドライスーツ並みの水密性が保たれているんです。
まだグローブ・ブーツは着用していなかったので、手足首からの水の浸入はありましたが、首からはほとんどなし。セットを喰らった時にチュル〜っと入ってきた程度でした。
裏地のプレミアムドレインも濡れていないのでとってもホット。というかまだ暑すぎるくらいなので、真冬でも威力を発揮してくれそうです。
そして一番うれしかったのが脱ぐ時。
ファスナーを開けて、インナーフラップを外せば簡単に肩が出て腕を抜くのも楽チン。
これはネックインのようなコツもいらないし、チェストジップのセミドライよりも簡単。
身体のカタイおっちゃんには特にありがたいことではないでしょうかね。
ドライスーツとは言えませんが、これまでのセミドライよりも格段に性能アップしていることは間違いなし。もしかしたら究極のシステムでは?と感じました。
水密性や温かさはネックインフル(ラバータイプ)と対等の位置付けになると思います。
ではどれを選べば良いか・・・
水の浸入を最小限にして温かくサーフィンしたい方は「ADVANCEDフラップドライ/ブーツ付き」にしてください。
「ネックインフル」は軽くて運動性が高いので、コンペティターや動きを重視する方にオススメします。
着脱のしやすさと水密性・温かさを考えるなら「ADVANCEDバックジップ」で決まりです。
店頭にサンプルがございますので是非ご覧いただき、ピッタリのウエットスーツを見つけてください。
それにしても、ウエットスーツの進化はどこまで続くのでしょうかね。
BREAKER OUT・AXXE・AXXE Classicを製作している日本のトップファクトリー「シ・ワールド社」の開発力と技術力に今後も期待してください。
